COLUMN
健食成分
これからセルフメディケーションを行っていく、あるいはセルフメディケーションについて関心があるという方にとって、薬局・薬店で薬剤師や登録販売者を介することなく、いつでも比較的容易に入手できる健康食品(栄養補助食品・サプリメント)の成分についての情報は、とても興味深いと思います。
「COLUMN
健食成分」のページでは、栄養補助や健康維持につながる食品の有する「成分=原材料」についてリストアップしてみました。なお、「健食成分」とは、正確には「栄養補助食品などに含まれる原材料」のことです。
そのなかには、古くから漢方薬や民間薬の原料として用いられてきたものも少なくなく、「スッポン」や「マカ」など、一般によく知られたものも多くありますが、近年、人気のある「ハーブ」などの薬草類も含めるとその種類はとても多くなってしまい、残念ながらその全てをご紹介することはできません。
まずは、初回として当サイトのスタートテーマである「更年期障害」に対しての精力増進、滋養強壮につながる「健康食品」に含まれている代表的な原材料からご紹介します。
なお、成分と効果対象の関連をわかりやすくするため、以下のようにマーク表記をしています。
男性(主として更年期男性)
女性(更年期女性を含む)
シニア世代
今後、可能であれば順次、リスト内容を増やしていきたいと思っています。
分類方法が異なりますが、健康食品の原材料とその含有成分による効果については、「COLUMN
健食と医薬品」のページでもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
アクティブサイトをご覧いただく皆さまにとって、「COLUMN 健食成分」・「COLUMN
健食と医薬品」のページの情報が、「健康食品」に対してのご参考の一助となれば幸いです。
● リノール酸・鉄分・亜鉛・カリウム
精力増進など、男性の「滋養強壮」
スッポンは、精のつく高級食材として古くから珍重されてきました。スッポンには、「リノール酸、鉄分、亜鉛、カリウム」など、健康維持に必要な栄養素がたっぷりと含まれています。継続しての摂取はもちろんですが、ここぞというときに摂ることで新陳代謝の活性化が期待できるのが「スッポン」の魅力です。
● アミノ酸・コラーゲン
肌のハリ・うるおいなど、女性の「美容効果」
スッポンには、人が必要とする「アミノ酸(必須アミノ酸)」が多くが含まれています。ちなみに、必須アミノ酸は、体内でつくることができないため、外から摂取して取り入れる必要があります。
アミノ酸は、肌の艶や張りなどを保つ美容に欠かせないコラーゲンの素となる成分で、コラーゲンと同時に摂取すると相乗効果によって美肌効果が期待できます。
コラーゲンは、肌をみずみずしく保ち、弾力を与え、老化予防にも効果が期待できます。年齢を重ねると体内で作られるコラーゲンの量は減り、しわやたるみなどの原因となるため、積極的に補う必要があります。
スッポンの甲羅は柔らかく、縁の部分は「エンペラ」と呼ばれており、「コラーゲン」がたっぷりと含まれています。そして、スッポンのコラーゲンは吸収が優れているとともに、熱に強いという特徴から、加工調理後も有効なコラーゲンは保持されます。
● ビタミンB2・ビタミンA・脂肪酸
「荒れた肌の回復・改善効果」
スッポンには、「ビタミンB2」や「ビタミンA」も豊富に含まれています。
ビタミンB2は肌の状態を整え、ニキビや肌荒れに、ビタミンAは肌や粘膜の働きをよくし、乾燥肌や日焼け などで荒れた肌に効果があります。
「必須脂肪酸(リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、EPA、DHA)」は体内でつくることができませんが、スッポンからはバランスよく摂取でき、肌の保湿効果を高め、乾燥肌を改善してくれます。
● 鉄分(ヘム鉄)・亜鉛
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「貧血の予防効果」
女性の多くは、貧血に悩まされていると言われています。スッポンには、吸収の速い「鉄分(ヘム鉄)」が 多く含まれていて、貧血を予防します。
「イライラ防止」
鉄分が不足すると貧血になりやすくなるだけでなく、イライラしやすくなったり、エネルギー不足によって心身のバランスが崩れやすくなります。鉄分を補うことで、心身のバランスが整えられます。
「免疫力向上」と「疲労回復」
亜鉛は、精神の安定や免疫力を高め、疲労回復にも効果的です。
● カルシウム
・・
「骨を丈夫にする」
スッポンに含まれる「カルシウム」は牛乳のおよそ10倍で、骨や歯を丈夫にし、骨密度を強化し、体の調子を整え、動脈硬化予防に役立ちます。骨粗鬆症になりやすい方に、スッポンはおススメです。
● カリウム・アミノ酸・カルシウム・ビタミン類
・
「むくみ・冷え性の改善」
スッポンに含まれる「カリウム」は、体の中の塩分を減らす働きがあり、むくみなどを解消します。また、
「必須アミノ酸」や「カルシウム」、「ビタミン」などを多く含むため、余分な熱を取り除き、水分バランスを整え、血行を促進し、新陳代謝を活発にし、むくみや冷え性を改善することができます。
● 不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸など)
・
「血液をきれいにして、高血圧を予防」シニアの「生活習慣病を予防」
「オレイン酸」や「リノール酸」は、血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減少させ、細胞の老化を抑制します。
「中性脂肪を減らす」・「むくみ・冷え性にも効果」
リノール酸には、中性脂肪を減らす作用があります。また、リノール酸の働きで、むくみや冷え性を改善することにより、ダイエットをサポートしてくれます。
● α-リノレン酸
「高血圧や動脈硬化を予防する」
「α-リノレン酸」は身体の中でEPA、DHAになり、 高血圧や動脈硬化を予防する働きがあります。
● 亜鉛・アルギニン・アスパラギン・ビタミンE
「滋養強壮効果」
マカは「天然のバイアグラ」とも称されるほど、精力増強、滋養強壮、EDの改善に効果のある成分が豊富に含まれています。
例えば、亜鉛・アルギニン・アスパラギン・ビタミンEなどは、マカに含まれる代表的な有用成分です。
「亜鉛」・「アルギニン」は、生殖機能を高め、精子の量を増やして活発化するなど、生殖能力を維持するために必要な働きをする成分です。
「アスパラギン」は、疲労回復、精力減退を改善する働きをします。
「ビタミンE」は、ホルモンバランスを整え生殖機能を活発にし、精力減退を改善します。
緊張、ストレス、不安などが続くと、男性ホルモンであるテストステロンの分泌が減少します。
マカは、含有する豊富な有用成分により、ホルモンバランスを整え、心因性の精力減退を改善することができます。
「血糖値を下げる」
マカに多く含まれる「亜鉛」には、血糖値を下げる作用があります。ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなると血糖値が上昇します。血糖値は糖尿病などの生活習慣病を知らせるバロメーターです。マカから適量の亜鉛を摂取することにより、血糖値を適切に保ちます。
「女性ホルモンのバランスを整え、更年期障害・月経トラブル・不妊症を改善」
マカに含まれる「アルギニン」は、女性ホルモンのエストロゲンのように作用する植物エストロゲンとして働き、ホルモンの分泌を指示する視床下部や脳下垂体の働きを調整する作用があります。ちなみに、植物エストロゲンは、月経不順、不妊症、更年期障害を改善する働きがあります。
● デキストリン・アルカロイド
「陰茎動脈の血流向上」「発毛・育毛を促すなどの薄毛対策」
「デキストリン」や「アルカロイド」は、陰茎動脈の血流を良くします。
また、血管を拡張し血行を促進させる働きによって発毛・育毛を促します。
薄毛の原因となる発毛・育毛の妨げは、5α-リダクターゼ酵素によりテストステロンがジヒドロテストステロンへと変換し、皮脂を過剰分泌して毛穴を塞ぎ、毛髪の成長を妨げるためです。
デキストリンやアルカロイドにより血行不良を改善することで、脱毛を防ぎます。
また、「亜鉛」には、5α-リダクターゼ酵素の作用を抑制する働きがあります。そして、ビタミンEは血行を良くします。
● チロシン
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「集中力を高める働き」
マカには、アミノ酸の一種である「チロシン」が多く含まれています。チロシンには、集中力を高める働きがあり、チロシンを摂取することで、集中力を持続させることができます。
● ビタミンB群・ビタミンE・ビタミンC
「高血圧症の改善」
マカには脂質の代謝に必要なビタミンB群、血流循環を良くするビタミンE、そしてビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれています。
高脂血症を改善するには、生活習慣の整えるとともに、マカを摂取することをお勧めします。
● 分枝鎖アミノ酸・ビタミンB群
「疲労回復効果」
マカには、「分枝鎖アミノ酸」(BCAA:Branched Chain Amino
Acids)が豊富に含まれています。分枝鎖アミノ酸には、疲労を回復させる働きがあります。
また、マカに含まれる「ビタミンB群」には、糖質の代謝を良くして疲労を回復する効果があります。
「分枝鎖アミノ酸」や「ビタミンB群」を含むマカを摂取することで疲労回復効果が得られますが、継続的に摂取することで、疲労の溜まらない身体づくりに役立ちます。
● リパーゼの活性化
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「メタボリック症候群の予防・改善」
メタボリック症候群は、体重を減量することにより、改善できます。
マカには、脂肪燃焼に必要な酵素「リパーゼ」を活性化させる働きがあります。
マカを摂取することでリパーゼが活性化するため、過度な運動や食事制限による無理なダイエットをすることなく、効率よく内臓脂肪を燃焼させることができます。
● 亜鉛
精力増進など、男性の「滋養強壮」
睾丸や前立腺の亜鉛濃度が高いのは精子や精液の産生に「亜鉛」が必要だからです。そのため、亜鉛が不足すれば性機能障害を招きます。
亜鉛は、体内では鉄の次に多い必須微量元素です。300種類以上もの酵素の働きに関与しており、それらの酵素の働きは、精子形成にも関与しています。
アルコール脱水酵素の働きを助けて「悪酔防止に効果」
アルコールは肝臓で分解されます。 肝臓でのアルコール分解には、アルコール脱水酵素という酵素が関与しています。「亜鉛」はこの酵素の働きを助け、悪酔いを防止します。
「女性ホルモンの分泌を増やす効果」
「亜鉛」は女性ホルモンの合成を助けたり、分泌量を調整する働きがあります。
卵巣や卵子には亜鉛が多く含まれています。仮に、亜鉛が不足すると女性ホルモンの分泌が抑えられ、月経周期の乱れや無月経、不妊症になります。
また、亜鉛は、細胞分裂やたんぱく質・DNAの合成に必要なミネラルで、卵子の発育、胎盤の形成、胎児の成長にも関与しています。
このように様々な体内器官と深く関わっている亜鉛が、日常的に不足してくると、受精卵の細胞分裂が促されず、妊娠時に胎児が成長不良となって流産する恐れがあります。
いっぽう、更年期の女性では、亜鉛不足がホルモンバランスの乱れにつながり、更年期障害を起こしやすくなります。
また、女性ホルモンは肌のはりを保つ効果がありますが、不足すれば代謝が落ち、およそ28日週期で生まれ変わる肌に古い角質が留まってシミが残り、肌の老化につながります。
「美肌・美白効果」
「亜鉛」は、肌の新陳代謝や皮膚の細胞分裂と関係があるコラーゲンの生成に必要です。
亜鉛を摂取することで、肌の内側からコラーゲンの生成が促されます。コラーゲンにより肌の弾力を保つことができ、さらに、亜鉛はビタミンCと組み合わせると、肌の代謝を高め、シミの原因となるメラニンを排出しやすくします。総じて、亜鉛は美肌・美白効果を高める働きがあると言えます。
「髪を美しく保つ」
「亜鉛」は、髪を美しく保つのに重要な働きをしています。
髪の99%はケラチンというたんぱく質で構成されています。食事などにより摂取されたたんぱく質はアミノ酸に分解され、体で再合成されて髪の成分となります。その過程で亜鉛はたんぱく質の合成、新陳代謝に不可欠で、不足すると髪の代謝が落ちます。
亜鉛は、新しい細胞が作り出される部分に多く存在し、体内の重要な器官に優先的に使われる仕組みとなっています。そのため、亜鉛が不足すると髪には届けられなくなります。その結果、髪のタンパク質合成が遅れて、髪のツヤが失われたり、抜け毛が増えたりします。
髪のツヤが減ってきた、抜け毛が増えてきた、白髪が目立つなどに悩まれる女性は、髪の新陳代謝を活発にする亜鉛を積極的に摂りいれることで改善できます。
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「免疫力を高める」
「亜鉛」には、身体が有している免疫機能を正常化する働きがあります。
風邪・皮膚疾患・女性特有の病気を防いだり、免疫力が低下しやすい高齢者の免疫力を高めるのに、亜鉛は有効な働きをします。
それは、亜鉛が免疫細胞の主な原料であるたんぱく質の合成を促し、免疫細胞の働きを活性化させる作用があるからです。また、粘膜の健康を保つビタミンAを体内に留める働きもあり、喉の痛み・鼻水・鼻づまりなど風邪の症状の改善にも一定の効果が期待できます。
「脳機能を高め、精神を安定させる」
「亜鉛」は、神経細胞間の刺激伝達物質を合成する働きがあり、脳の機能を高め、精神を安定させるために不可欠です。亜鉛不足が続くとイライラしたり落ち込みやすくなったり、記憶力の低下やうつ症状を招く原因になります。
「味覚障害の予防」
「亜鉛」が不足すると味覚障害が起こります。
舌には味蕾(みらい)という花のつぼみのような形をしていて、舌や軟口蓋にある食べ物の味を感じる小さな器官があります。味蕾にある味覚細胞の寿命は約10.5日と言われていますが、細胞の新陳代謝を繰り返すことで味覚を正常に保つことができています。
味覚障害は、細胞の新陳代謝が滞りやすい高齢者に多い症状ですが、最近では若い年代も増加傾向にあり、亜鉛を摂取することにより、味覚障害を予防することができます。
「糖尿病の予防」
「亜鉛」は、膵臓でのインスリン産生に関与し、不足すると生活習慣病の代表である糖尿病を起こす引き金となります。
「亜鉛」は、血糖値を下げるのに有効な成分としてよく知られています。亜鉛を摂取することにより、高齢者に多い糖尿病の予防に役立ちます。
ショウガ麹とは、ショウガに麹菌を加え発酵させたものです。ショウガよりも強力に末梢血管を拡張する作用があります。
● ジンゲロール・ショウガオール
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「保温効果」
ショウガは、古くから身体を温める効果のあることが知られています。ショウガに含まれる身体を温める成分は、「ジンゲロール」と「ショウガオール」です。
ショウガ麹にすることで、ショウガに含まれるショウガオールの含量が高まります。乾燥ショウガとショウガ麹の辛味成分を分析したところ、ショウガ麹のショウガオール含量は、乾燥ショウガの0.46mg/gから1.20mg/gに増加しています。
ショウガオールの方が体を温める効果が強いのです。いっぽう、ジンゲロールは加熱などで脱水反応を起こしショウガオールに変換されます。
「血管拡張」
「ショウガオール」は、血行をよくし、男性機能の向上や新陳代謝の活性化が期待されます。
「冷え性の改善」
多くの女性が「冷え性」に悩まされています。最近は、その傾向が顕著であるとも言われています。
冷えは、不眠、肩こり、便秘、倦怠感、疲労感、集中力・気分の変調など、心身にわたって広範囲に様々な影響を及ぼします。
自律神経失調症、貧血、薄着による体温の低下、生活リズムの乱れ、遺伝的要因などの諸要因により、毛細血管が萎縮し血行障害が起こり、「冷え」を感じるようになります。
ショウガに含まれる「ショウガオール」は、血行を良くして身体を内側から温め、冷えの原因解消に効果があります。
「免疫力向上」
ショウガの温め効果で血液の循環がよくなり、細胞が活性化されると発汗、排尿、排便が促され、
体内から有害毒素を排出することができます。
「ジンゲロール」は、免疫細胞である白血球を増やして 免疫力を高めてくれます。
● 酵素
・・
「消化吸収」
ショウガ麹は、「麹菌」の産生する「酵素」により、身体の熱産生効果を高めます。
ショウガ麹は、炭水化物やタンパク質を分解する酵素の活性が高く、他の配合成分の消化吸収を飛躍的に高める働きをします。
ちなみに、食事による咀嚼、消化、吸収、代謝に伴って発生する熱エネルギーは、食事誘導性熱産生と言い、1日の消費エネルギーの10〜15%を占め、主に体温上昇や発汗に消費されます。
食事誘導性熱産生のエネルギー代謝は、食事の質や量によって大きく異なってきます。
● 酵素・水溶性食物繊維
「糖尿病予防・血液サラサラ効果」
ショウガ麹は、インスリンの感受性を高め、血糖値の上昇を抑えるため、糖尿病予防に効果的です。
また、血液サラサラ効果も期待できます。血液中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が増えている状態を脂質異常と言いますが、それは動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす原因になります。
脂質異常には、LDLとHDL(善玉)のバランスが重要です。
LDL、HDLの数値が「正常」の範囲でも、LH比=LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値でみると危険な状態である場合があります。
ちなみに、LH比を改善するには
[1] コレステロールを過剰に合成しない。
ショウガ麹は、炭水化物やタンパク質を分解する「酵素」活性が高く、効率良く熱エネルギーへ変換します。
[2] LDLコレステロールを減らす。
ショウガの「水溶性食物繊維」は、血管に付着しやすいLDLコレステロールを吸着して減らします。また、HDLコレステロールとのバランスを整え、血管に付着したコレステロールを回収するなど、血液サラサラ効果を発揮します。
● ショウガ全般
「美肌効果」
美肌のためには、常に血流のいい状態を保ち、毛細血管を丈夫にすることが大切です。
ショウガには、毛細血管を丈夫にする働きや血行を促進して、新陳代謝を高める効果があります。
血流が悪い(滞る)と毛細血管が死滅し、皮膚に栄養や酸素が運ばれなくなり、その結果、しわになったり、ターンオーバーが遅くなることでシミになったりします。
また、ショウガには抗酸化作用があり、加熱したショウガの活性酸素除去能力は、若返りのビタミンといわれるビタミンEの3倍もあると言われています。
「胃を丈夫にする」
ショウガは、胃腸の内壁の血流を良くして胃腸の働きを活発にして消化吸収を高め、胃腸を丈夫にする効果が望めます。
ヤマイモは、古くから「山うなぎ」と呼ばれてきたように、健康によい天然食品です。
ヤマイモに含まれる栄養成分は豊富で、炭水化物から作られる多糖類の「グリコーゲン」、「アミラーゼ・ジアスターゼ」などの澱粉分解酵素、細胞膜を作る物質の「コリン」、脂肪吸収効果のある「サポニン」、腸内環境の正常化や肝臓、膵臓の負担軽減に役立つ「ビタミンB1」、「パントテン酸」、「カリウム」、「食物繊維」、疲労回復効果のある「アルギニン」などが含まれています。
● グリコーゲン
「滋養強壮」
「ヤマイモ」には、脳と体のエネルギー源となる炭水化物が多く含まれます。
炭水化物は体内に取り込まれると「グリコーゲン」となり、筋肉を動かすエネルギーとなります。グリコーゲンがどれだけ体に蓄積されているかが、持久力・スタミナアップの鍵となります。
● ビタミンB1
「疲労回復」
ヤマイモには「ビタミンB1」が多く含まれます。
ビタミンB1はごはん類などの糖質(炭水化物)から、エネルギーを作ります。エネルギーが不足すると疲れやすくなるため、疲労回復にビタミンB群、特にビタミンB1の働きが重要となります。
ヤマイモに含まれるビタミンB1が、疲労回復に効果を発揮します。
● ビタミンC
「老化防止・美肌維持」
ヤマイモに含まれる「ビタミンC」は、免疫力を高め、体の酸化を防ぎ、老化防止や美肌維持を助けます。
● 食物繊維・水溶性食物繊維
「便秘解消」
ヤマイモには、多くの「食物繊維」が含まれています。食物繊維により、便秘を解消して老廃物や 毒素を体外に排出することが期待されます。
また、「水溶性食物繊維」は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境の改善に役立ちます。
● ムチン
「老廃物、毒素を体外へ排出」
ヤマイモには、動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分である「ムチン(粘素)」に相当する水溶性食物繊維のネバネバ成分があり、肝機能、腎機能を高める働きをします。
肝機能、腎機能が低下すると、毒素が体内に溜まりやすくなって、疲労しやすくなります。また、疲れやすくなるだけでなく、むくみや、多くの病気の原因になります。食物繊維は、便秘を解消し、老廃物、毒素
が体外に排出されるよう促します。
「免疫力の向上・高脂血症の予防」
「ムチン」は、糖とたんぱく質が結合することによって生成される多糖類で、胃の粘膜を保護し、たんぱく質の消化吸収を助け、腸内環境を整える働きにより、免疫力を向上させます。
ムチンは唾液や涙などにも含まれている成分で、優れた保水力があり、胃の粘膜や喉や鼻などの呼吸器の粘膜を保護し、風邪のウィルスやインフルエンザウィルスの侵入を防ぐ働きがあります。
また、ムチンは血中コレステロールの上昇を抑えて高脂血症の予防にも効果があります。
・・
ドライアイ予防、眼精疲労に効果
「ムチン」は涙に含まれる成分の一つで、保水力を持っています。つまり、ムチンが不足するとドライアイや目の疲労が起こります。
ヤマイモに含まれる「ムチン」を摂取することにより、ドライアイを予防し、眼精疲労に効果があります。
● カプサイシン
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「ダイエット効果」
ヤマイモには、ジオスゲニン、ビタミンC、サポニンなどの抗酸化作用のある成分に加えて、唐辛子に含まれるアルカロイドの一種であるカプサイシノイドの「カプサイシン」が含まれています。それらの成分の効果により、新陳代謝が上がって余分な脂肪はエネルギーへ変換されやすくなります。同時に、食物繊維とムチンは、糖質の吸収を抑える働きをします。
つまり、脂肪燃焼を促進させ、ダイエット効果が得られます。
● アルギニン
・・
「疲労回復・ダイエット・免疫力の向上」
ヤマイモに含まれる「アルギニン」は、体内で合成される非必須アミノ酸の一種で、疲労回復時に発生するアンモニアを解毒し、運動によって生じる疲労を回復させる効果があります。
また、アルギニンは、体脂肪の代謝を促進する働きがあるため、ダイエット効果も望めます。
さらに、アルギニンには血流を促進させる、免疫力を高める、解毒や肌を保湿する働きなど、男性、女性、シニア層まで幅広い対象に有用な成分です。
● ジオスコラン・ムチン相当成分
「糖尿病の予防」
ヤマイモは、中国では糖尿病に効果がある漢方薬として用いられています。
その効果成分は、
前出の粘り気のある多糖類の「ムチン」によるものです。
食物繊維とムチンが糖質を吸収しすぎないように働き、血糖値の上昇を抑え、糖尿病を予防します。
ヤマイモのネバネバには、もう一つの成分である食物繊維の「ジオスコラン」が含まれています。ジオスコランも水溶性食物繊維の一つで、糖分の吸収を防ぎ、血糖値を正常に保ち、糖尿病の予防効果があります。
● ディオスコリン
・・
「インフルエンザの予防」
ナガイモには、「ディオスコリン」というタンパク質が含まれており、弘前大学の加藤陽治教授らによる共同研究により、「Aソ連型」、「A香港型」、「B型」のインフルエンザウイルスを失活させることが判明しています。
また、ディオスコリンは腸の粘膜にも含まれ、腸内環境を整え、免疫力を強化する働きもあります。
● ジオスゲニン
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「認知症の改善・滋養強壮・美容効果」
ヤマイモには、植物ステロールの一つでステロイドホルモンの出発原料となる「ジオスゲニン」が含まれており、富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授(神経機能学教室)らのグループが、ヤマイモに多く含まれる〈ジオスゲニン〉という成分に、アルツハイマー型認知症の原因物質であるタンパク質の「アミロイドβ」を減少させて、症状を改善する働きがあることを発見しています(出典:日本経済新聞)。
また、ジオスゲニンは、加齢などによって不足した性ステロイドホルモンの濃度を正常化させる働きがあり、疲労回復や滋養強壮のほかに、糖尿病や高コレストロール血症の改善効果も期待されます。
さらに、メラニンを抑制する効果もあることから、美肌やダイエットなどのアンチエイジング効果もあります。
● コリン
「老人性認知症の改善・高血圧予防・動脈硬化の予防」
ヤマイモに含まれる「コリン」は、細胞膜を構成するだけでなく、神経伝達物質の素になる物質です。
コリンを含むヤマイモの摂取により、脳内のコリン濃度が高まり、老人性認知症の改善につながります。
また、コリンは、高血圧、動脈硬化の予防にも効果的です。
コリンは、血管を拡張させ、高血圧の予防をするアセチルコリンの材料となっています。
さらに、コリンはレシチンを作り、血管壁にコレステロールが付着することを防ぎ、動脈硬化の予防効果があります。
● カリウム
「高血圧予防、動脈硬化予防」
ヤマイモには、塩分を排出するのに役立つ「カリウム」も豊富に含まれていて、高血圧の予防や動脈硬化の予防効果があります。
● サポニン
「高血圧予防、動脈硬化予防」
ヤマイモには、脂肪吸収効果のある「サポニン」が豊富に含まれています。
サポニンには、脂質を溶かす働きがあり、それにより血栓の生成を抑制します。
また、サポニンには抗酸化作用もあり、脂質の酸化を防ぎ、動脈硬化の予防効果が期待できます。
● ヤマイモ全般
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「血行促進」
ヤマイモには、新陳代謝を活発にする働きがあり、血行促進の効果があります。
このように、食品として摂取する「健康食品(栄養補助食品)」は、医薬品とは異なりますが、健康増進や滋養強壮に良いとされる有用な成分が含まれています。
それらの有用成分は、男性、女性、年齢などにより適応が異なることもあり、また、成分の含有量によっても違いがあります。当「COLUMN
健康成分」のページでご紹介しています成分リストは、ほんの一部であり、全てではありません。今後、機会があればご紹介内容をさらに充実してまいりたいと思います。
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