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「和歌山城」、「紀三井寺」、「和歌山マリーナシティ」
市の中心、標高48.9mの虎伏山に建つ「和歌山城」は、徳川御三家の一つ、紀州徳川家の居城でした。
ここに城ができたのは、秀吉の命による1585年の築城が始まりで、これを機に「若山」であった地名を「和歌山」に改名したと言われています。城は、紀州藩時代に幾度かの火災に遭っており、再建されてきたようです。しかし、明治の廃城令により、天守と本丸を除く主だった建造物は解体、もしくは大阪などに移築され、さらに、太平洋戦争末期の和歌山大空襲により、残っていた天守を含む建造物の多くが焼失してしまいました。
その後、1958年に天守群が鉄筋コンクリートで再建され、現在は公園として整備、武器の展示が見られるほか、春には桜の見所として多くの人が訪れます。城跡は国の史跡に指定されています。
紀ノ川河口に広がる平野の南にある標高228.6mの名草山の中腹には、「紀三井山金剛宝寺護国院」、通称「紀三井寺」があります。同寺は、770年に唐の僧である為光上人が開基した歴史ある寺院で、宝歴年間に建立された本堂がある境内は、早咲き桜の名所として知られ、「日本さくら名所100選」に選ばれています。また、山内に涌く三井水は、環境省の「名水百選」にも選ばれています。
一方、比較的新しい観光スポットとしては、1994年に完成した開発総面積65haの人工島「和歌山マリーナシティ」があります。人気の高いのは、ヨーロッパの伝統的な街並みを原寸大で再現したとされる、テーマパーク「ポルトヨーロッパ」です。他には、温泉を備えた「和歌山マリーナシティホテル」やヨット倶楽部「マリーナシティ海の駅」、魚市場などがあり、入島者数は、多い年で約285万人です。
（「和歌山城」、「紀三井寺」、「和歌山マリーナシティ/ポルトヨーロッパ」）